2009年6月11日木曜日

「フィナンシャル・リスク・マネジメント」第10回フォロー(追記)

配布資料とプレゼンテーションをイントラネットにアップしておきました。
(「外性的」ではなく「外生的」だとご指摘いただきましたので、プレゼン資料の
当該箇所を直しておきました。昔のファイルを再利用、再々利用しているからですね・・・
恥ずかしい話ですが、私はある時期まで「内性」「外性」と書いていました。
今考えると、標準的な漢字変換では両者とも出てこないのですが・・・)

あと、vulnerable という単語の発音についても指摘されました。
あえてカタカナで表記すると、「ルネラブル」というのが最も近いということです。
こちらでも確認できます。

私は細かいところ(大きなところでも?)でしくじっていることがあると思いますので、遠慮無くご指摘ください。

今回は特に提出を要する課題はありません。
テキストの色
前回の課題レポートの提出を確認できたのは、以下の10名です。
提出したはずなのに自分の id が載っていないという人は至急連絡ください。

IM08F007, IM08F010, IM08F013, IM08F014, IM08F020,
IM08F028, IM08F029, IM08F030, IM09F014, IK09F002

レポートに関するコメントです。

問題1の解法としては、偏導関数の符号に着目するタイプ、グラフを表示して確認するタイプ、あるいはその両方を行ったもの、それから標準正規分布関数で表示する前のデフォルト確率の表現式に着目してパラメータとの関係を考察したもの、に別れていました。

それぞれについて気になったことがあればレポートでコメントしてあります。
ただ、一般的なコメントとして、ボラティリティに関してだけは、V0>D であればデフォルト確率はボラティリティについて単調に増大するのですが、V0<Dのことも考えると、逆のケースもありえます。

考察して指摘してくれていた方もいますが、もし債務超過状態から出発していると、ボラティリティが大きい方が債務超過から脱出できる可能性も高くなるので、ボラティリティが大きい方がデフォルト確率を小さくする可能性もあると考えるのは自然です。

問題2についてはリクエストがありましたので、略解を作りイントラネットにアップしておきました。
ほとんど正解と見なせる方も少なからずいて頼もしい限りでした。
一方で手つかずだったという人もいました。略解を読んですぐに理解してもらえるとも思えませんが、
どういうポイントが問題を解く際の障害になっているのかということは、略解を読んで少しでも分かってもらいたいところです。

最後の部分で「多項式関数と指数関数の収束スピードの違い」に注目する話が出てきます。
ここのところを細かく議論している人はいなかったので、私なりの説明を加えておきました。
また、正しい収束の結果を明示していた人に対しても、本当にそうなることをきちんと説明できますか?
という突っ込みの気持ちをこめて添削しておきました。

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