「フィナンシャル・リスク・マネジメント」の中間試験は17名が受験しました。
全体の採点を終えました。
(見直しは後でするので、最終結果は異なるかもしれません。特に
記述はもう一度検討したいと思います)
平均点は
計算問題が30.5点、最高点は50点(1名)
記述問題が38.6点、最高点は43点(6名)
でした。
計算問題の略解はイントラネットにアップしました。
全体講評は改めてしますが、目立った点だけメモします。
問1は全部できている人も多かった一方で、ふるわない人も少なくなく出来は二極化してました。
単純に正解1つにつき3点です。
問2は、手つかずの人がほとんどでした。問2は練習問題では扱わないタイプの問題でしたが、分布関数の逆関数を計算するだけでできます。そこに気づいてほしいところでした。
答えがまちがっていても、逆関数の議論に思い至っている人は3点をベースに部分点を挙げました。
問3は、全体的によくできていました。
(i) は金額ベースで答えるので、C_A, C_B をかける必要があります。
(ii) は収益率の標準偏差として答える必要があることに注意です。
(iii)では、本当はρ=1 では等しく、ρ<1 では単純和の方が大きいと答えてほしかったのですが、少しおまけしてあります。議論が不完全な人は少し減点しています。
また、(iii)について VaR の劣加法性が成り立たないと決めつけてしまっている人がいました。VaR の劣加法性は一般的に成り立つとは限らないのであって、正規分布のときなど成り立つ場合もあります。
問4は、完璧にできている人はあまりいませんでした。全部の数字があっていないと本当は意味がありませんが、甘めに部分点(1箇所ミスで4点、2箇所ミスで2点、3箇所以上ミスは0点)をあげました。
問5については、(A)4名 (B)9名 (C)4名 という分布でした。
コメントは別途したいと思いますが、現段階での採点方針として
(知識)こちらで想定していた内容(それぞれについて2つor3つののポイントを用意していました)に比べて不足している場合、1件だけだと5点減点。2件ないと10点減点としています。また、不適当な用語の使い方や正解と見なせないようなことを記述してある場合は適宜減点をしています。
(見解)主張が明確でないもの(つまり、あなたの主張はこういうことですか?と問い正したくなる文章)については、5点減点。あとは、前提となることや論理的なつながりのわかりにくさに応じて最大5点の減点をしています。(ということで見解部分については全員20点以上となっています)
細かい誤字脱字は見逃してあります。あと「である調」と「ですます調」の混在や「ですます調」だけでの解答などがありましたが、通常、試験の記述問題の答えやレポート・論文では「ですます調」は使わない方が賢明だと思います。
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