2008年5月7日水曜日

「フィナンシャル・リスク・マネジメント」第5回フォロー(注意!)

第5回目の講義資料・プレゼン資料・参考ファイルおよび前回の課題の各自の解答はイントラネットにアップしておきました。(期待リターンの符号処理を適切にしていませんでしたので、後述するように第4回課題解答およびヒストリカル法参考のExcelファイルを一部修正しました)

ちなみに、前回の課題である33業種ポートフォリオの投資ウェイトおよび規定の方法に基づく95%VaR,95%ES を記入したテキストファイルを提出した人は、以下の20名です。
提出したはずなのに自分の id が載っていないという人は至急連絡ください。

IM05F023, IM07F001, IM07F016, IM07F023, IM07F024, IM07F028,
IM07F029, IM07F031, IM07F037, IM07F044, IM08F007, IM08F017,
IM08F020, IM08F023, IM08F024, IM08F026, IM08F027, IM08F037,
IM08F039, IK08F001

ちなみに改めて確認したところ、私が意図した方法で 95%VaR および 95%ES が算出できていると判定できた人は2名だけでした。授業の段階で正しいと判定していた8名は、私を含めて後述するような小さな処理忘れをしていたことになりますね・・・
私の作業手順の指示はわかりにくいとは思いますが、できている人もいるので全く理解できないレベルではないということですね。ただし、うっかり必要な処理を忘れやすいということですね・・・

私の計算しなおした結果と一致していない人はもう一度トライしてみてください。どうしても出てくる数値が食い違う人は質問してください。ただし、こういう作業は最初のうちはミスをした方が学ぶところは多いので、あまり心配しないでください。まずはやってみるということに価値があります。
・・・とか、えらそうに書いていましたら、受講生の方から質問があり、結果的に私の処理ミスをご指摘いただきました。

準テキストでは損失が正になる見方でVaRやESを計算しているので、準テキストに沿ってVaRの計算に組み入れるときの期待リターンは(-1)を掛けて符号を変えたものにしないと厳密には正しくありません。

したがって、期待リターンはいずれも0に近いので最終的な結果にそれほど大きな変化は及ぼさないにせよ、小数点3桁目くらいが変わってくる可能性はあり、授業で紹介した私の判定法だと間違いとされた人が本当は正解である可能性があります。
(個々の解答の一致不一致については上述のとおり改めて確認しました。授業の段階でNGと判定してしまった2名の方、大変失礼いたしました。)

今回の課題は、手法は問わないが、今後の2ヶ月くらいの自分のポートフォリオのリスク管理のために妥当と思われる1日あたりの 95%VaR および 95%ES を(率で)決めてほしいというものです。どんな方法にしても、せいぜい数%くらいの値にしかならないはずですが・・・
(データ処理の際には、上の赤いところにも注意してください)

配付資料に書いてある要領で、5月14日(水)正午までにファイルを送ってください。
どのような方法で最終的に決定したかは、レポートに記述してもらうので、きちんとまとめておいてください。
また、期間が短いですがバックテストも行う予定なので、発展課題2についても事前に検討しておくと最後の作業がやりやすいでしょう。

授業では、いつものように時間が押してしまい、バックテストのところの説明が尻切れトンボになってしまいましたが、プレゼン資料では説明したい主な内容はおおよそ終わっているので、残りは目を通しておいてください。

授業でも紹介しましたが、今回のプレゼン資料作成の参考にした本を挙げておきます。
もちろん他にもわかりやすい本はあると思います。

蓑谷 千凰彦「金融データの統計分析」東洋経済新報社
※正規性や系列相関、独立性の検定などの参考に。時系列分析全般にわたって書かれている。一から読もうとするには難しいかも。

吉藤 茂「図説 金融工学とリスクマネジメント―市場リスクを考える視点」金融財政事情研究会
※VaR のバックテストなどの参考に。市場リスク計測については細かいところも詳しく書かれている。背景をおさえていないと、一から読むには難しいかも。

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