2008年6月12日木曜日

「金融数理の基礎」第8回フォロー(追加)

配付資料はイントラネットにアップしておきました。

第8回分の宿題レポートは、6/24(火)の授業時に提出するか、前もって共同研究室に提出しておいてください。

授業内容についてのフォローですが、配布したプリントの状態価格についての命題1のブランクのところについてコメントしておきます。状態価格をすべてのstate ωについて和を取るとどうなるか?ということですが、

答えは、1/(1+r)^N つまり、状態によらず時点 N において 1 受け取れる安全資産(要するに無リスクの割引債)の時点 0 での価格となります。
(これは、状態価格密度の期待値でもあります)



Duffie の本の 3rd. ed. の参考文献リストに加えてもらっている私の論文(修論を手直ししたもの)ですが、
そこで考えている問題は「Vasicek とか Cox-Ingersoll-Ross だとか、いろいろな短期金利のモデルが提唱されているが、きちんとした均衡モデルの枠組みで説明づけられる金利モデルのクラスはどのようなものか?」というものです。
そこでは state price process を用いて表示した割引債や株式の価格式を使って議論しています。
結果としては・・・ほとんどの金利モデルは均衡モデルの枠組みで説明できてしまうという、ありがたいのかありがたくないのかよく分からない結果になっています。

#個人的には、今月はサッカー月間という感じです。

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