JAFEE信用リスク理論研究部会の第1回セミナーを以下のように企画しました。
会場はそれほど大きくありません(収容人数30名程度)ので、参加希望される方は
creditrisktheory-rg@jafee.gr.jp
まで事前にご連絡ください。
ただし、事前連絡をお願いしているのは、連絡いただいた方の席を確保するためではございません。
事前におおよその人数を把握して、希望者が多い場合には可能な会場レイアウトの変更を図るためですので、ご了承ください。
また、セミナーで使用した資料については、部会関係者がアクセスできるようにしたいと思っています。
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JAFEE信用リスク理論研究部会
第1回セミナー
日時:7月8日(金) 18:30~20:00(くらい)
場所:学術総合センター 4階 第5講義室
(学術総合センターへのアクセス方法は、例えばこちらをご参照ください)
参加費:無料
発表者:中川 秀敏(一橋大学大学院国際企業戦略研究科、当部会の主宰)
題目: Reduced-form モデルの数学的側面の整理
参考論文:
Coculescu, D., Nikeghbali, A., "Hazard Processes and Martingale Hazard Processes", forthcoming in Mathematical Finance.
(ここで情報が入手できますし、環境によっては pdf 版を入手できるはずです)
※なお、ホワイトボードを使いながらの説明になるかと思います。ご容赦ください。
概要:Reduced-form モデルに基づくデフォルト・リスクのモデル化について、停止時刻(stopping time)によるデフォルト時刻のモデル化が従来一般的であった。それに対して、Coculescu and Nikeghbali は「ハザード過程」と「マルチンゲール・ハザード過程」が一致するような確率時刻のクラスとして、ある条件を満たす擬停止時刻(pseudo-stopping time)による整理を与えている。
そこでは「Azéma 優マルチンゲール」およびその分解を通じて現れる確率過程の性質の重要性が示唆されている。
また、同論文では、ハザード過程とマルチンゲール・ハザード過程が本質的に一致しないような確率時刻のクラスとして honest time に注目して、その性質および例を示している。
そうした観点をふまえて、pseudo-stopping time や honest time によるデフォルト時刻の定義づけについて、structural モデルとの関連にも目を向けながら考えてみたい。
※セミナー後には、信用リスク理論研究部会の方向性について出席者の方と意見交換できれば幸いです。
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