IM09F029, IM10F002, IM10F006, IM10F011, IM10F013, IM10F014,
IM10F019, IM10F022, IM10F023, IM10F025, IM10F029, IM10F033,
IM10F034, IM10F038, IM11F003, IM11F014, IM11F021, IK11F012,
IK11F016,
提出したはずなのに、IDがここに挙がっていない人は早めに連絡ください。
ひとまずチェックしました。
予告通り、論理性・表現力について、それなりにきちんと採点して返却するつもりです。
気になった点をいくつかコメントしておきます。
- PDを算出したところで終わっている人が結構多い。そのPDの水準についての妥当性を論じ、ひるがえって、設定したパラメータ値の妥当性や算出方法の妥当性を考察するのが大事なこと。適切な考察がないレポートは評価は低くなる。
- 基本的に PD を算出する問題であるので、結果は見やすくできるだけ最初に示すべき。もちろん、簡単に算出方法や重要なパラメータ値と組合せる必要はある。その意味で読みやすく書かれたレポートは多くない。書いてあることが間違っていないことは大切だが、それが読み手に伝わらなければ意味がない。主観的な面はあるが、上述した点を含めて、私が読みにくいと感じたレポートは評価は低くなる。
- 皆さんが評価対象に選んだ企業を順不同で以下に示す。面白い企業に注目していても、その企業を選んだ理由がはっきりしないレポートが多かった。どの企業を選ぶかは全く自由であるが、その理由(というか評価のねらい)が明確かどうかは、実はとても重要だと思う。
- 授業でコメントすべきだったかもしれないが、業界によってMertonモデルの適用の向き不向きはある。例えば、銀行や保険会社の場合、負債が預金だったり保険金だったりするので、Mertonモデルの負債概念とのギャップが大きいことに注意が必要かと思う。そうした業種による向き不向きに言及してくれている人もいた。
レポートで取り上げられていた企業(順不同)
太平洋セメント、ソニー、沖電気、野村HD、西日本シティ銀行、東芝、複数の電力会社、パイオニア、オリックス、有沢製作所、コジマ、ヤマダ電機、ケーズHD、東急不動産、いすゞ自動車、アイフル、住友不動産、三菱自動車、石川製作所、飛島建設、新星堂、ケネディクス、みずほHD
なお、評価のポイントは以下のようにする予定です。
論理性(デフォルト確率算出に用いるモデルの選択理由やモデルのインプット情報について適切な説明をしているか。対象企業の選択理由やそれに関連させた結果の考察をしているか。)
構成力(主要な情報が一目で分かるように工夫して整理されているか。説明に必要なことが「過不足なく」適切に配置されているか。参考文献についての言及など)
加点要素(意義のあるオリジナリティの視点がある)
返却レポートには、「5/6/0」 のように数字を青字で記入します。
左から順に「論理性/構成力/加点」です。論理力、構成力は本番のレポート同様に、それぞれ10点満点で採点します。いちおう7点が可もなく不可もなくという基準だと思ってください。
論理性・構成力についての平均と最高点(各10点満点)は、以下の通りです。
論理性:平均 5.27、最高 9
構成力:平均 4.93、最高 6
要するに、構成力という観点で「可もなく不可もなく」という評価を与えた人はいなかったということです。ただし、これは成績に直結する2つの課題レポートの採点基準に沿って比較的厳しくつけたと思ってください。
論理性は、出題した私が知りたいと思っている情報を論理的に理解するためのストレスが少なければ高得点になるという一方で、構成力は、その情報そのものにアクセスするためのストレスが少なければ高得点になるという形になっています。
本番のレポートが読みやすくなることを期待してもいます。
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