2010年6月16日水曜日

「フィ ナンシャル・リスク・マネジメント」第10回フォロー(更新)

もろもろのファイルは、イントラネットに アップしておきました。

第9回の課題についてのレポートを 提出してくれた方のidは以下の通りです。

IM09F001, IM09F006, IM09F007, IM09F009, IM09F012, IM09F022,
IM09F025, IM09F026, IM09F031, IM09F037, IM09F038, IM10F030,
IK10F001

いちおう早めにチェックをして返却するように努めます。最悪、出張前には返却の手続きをしたいと思います。

授業でも触れましたが、私がアップしておいたExcelのデフォルト確率計算ツールには「いい加減なところ」がいくつか含まれていました。

(1) B29セルに埋め込まれた数式の符号が1カ所間違っている(2名指摘してくれていました)
(2) B34セルに埋め込まれた数式は、本来そこで計算すべき式になっていない。
(本来は、「K < V_T < D」ではなく、「min{V_t - Ke^{-b(T-t)} : 0 ≦ t ≦T} > 0 かつ K < V_T < D」 を計算しなくてはいけない。計算は可能だが、複雑になるための前半の事象を無視した)

ちなみに、分析対象として挙げられていた企業は以下の通り(並び順は業種で少しまとめましたが、テキトーです)

鹿島建設、大成建設、清水建設、サッポロ、キリン、メルシャン、沖電気(2名)、IHI、
アイフル(2名)、アコム、武富士、三菱UFJフィナンシャルG、三菱UFJリース、
トヨタ自動車、日産自動車、いすゞ自動車、JAL、ミサワホーム、高島屋、
日本エスコン(私的整理)、ジョイントコーポレーション(会社更生法)、シルバーオックス(破産)


前回のレポート課題、デフォルト確率を算出せよ、というのが直接の問いではありますが、算出していただいたデフォルト確率自体の正否は問題にしません。むしろ知りたいのは「どのように求めたか」「求めた結果をどう評価したか」という点です。
そこを問いとして明言していなかったので、あえて考察などをしなかった人もいたと思います。しかし、普通の感覚であれば、この数字を出して「だから何なの?」と感じたはずです。そう感じたら、最低でも自然にその数字が妥当かどうかについて自分の表明をしたくなると思います。

評価のポイントはおおよそ以下の通りです。
  • 論理性(デフォルト確率算出に用いるモデルの選択理由やモデルのインプット情報について適切な説明をしているか。対象企業の選択理由やそれに関連させた結果の考察をしているか。)
  • 構成力(主要な情報が一目で分かるように工夫して整理されているか。説明に必要なことが「過不足なく」適切に配置されているか。参考文献についての言及など)
  • 加点要素(今回はExcelツールのミスに気づいて対応したか、という点だけ。実際にはオリジナリティがあれば評価します)
返却レポートには、「5/6/0」 のように数字を青字で記入しておきます。
左から順に「論理性/構成力/加点」です。論理力、構成力は本番のレポート同様に、それぞれ10点満点にしてあります。7点が可もなく不可もなくという基準だと思ってください。構成力はどちらかというと甘めになっていると思います。

今回の平均と最高点は、論理性が平均4.77点・最高点6点(4名)、構成力が平均5.38点・最高点7点(1名)となりました。



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