2010年11月12日金曜日

「金融数理の基礎」第6回フォロー

今回の配付資料をイントラネットにアップしておきました。

補足コメントは追って書きたいと思います。

なお、中間試験に関して「逆像の問題が25%くらい」と言いました。それは間違いではないのですが、必ずしもf^{-1}(B') を答えよ、という問題が25%出るということではありません。
逆像を理解していなければ、きちんと解答できないタイプの問題が1/4くらいという意味ですのであしからず。
(今日の単関数の積分の練習問題も逆像を理解していないと、Int を単関数として明示できないわけですね)

授業後に、Th.3の証明中に示した
E = f^{-1}((0,∞)), E_n = f^{-1}([1/n,∞)) とおいたとき、
E = ∪E_n
が成り立つ理由についての質問です。

これも逆像の性質を使う大事なところなので、ここでも解説しておきます。
まず、(0,∞) = ∪[1/n,∞) (☆)が成り立つことに注意してください
(この辺は中間試験に向けてよく復習しておいてください)
そのうえで、
 E = f^{-1}((0,∞)) = f^{-1}([1/n,∞))  ∵ 上の(☆)
   = f^{-1}([1/n,∞))    ∵ 和集合についての逆像の性質
  = E_n         ∵ E_n の定義
となります。







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