2012年4月11日水曜日

4/17(火) 「フィナンシャル・リスク・マネジメント」第2回:Chen et al.(2007) #1

第2回と第3回では、


  Chen, L., D. A. Lesmond, and J. Wei, “Corporate yield spreads and bond liquidity,” 
The Journal of Finance, 62, 119-149 (2007)


を扱います。



第2回では、同論文の§1 の部分を中心に、以下の予習課題の3つの問いに関連して

  • LOTモデルの全容の理解
  • そもそも流動性リスクをどうとらえるとよいか
  • 対数尤度関数の導出過程の理解

といった内容を中心に、学生の皆さんとのQ&A、ディスカッション、私からの解説を行いたいと思います。

第3回では、同論文の§2~§4で提示されている重回帰モデルのいくつか、およびAppendix の the unobserved "true" bond return のモデルの根拠づけ、を主たる題材にしようと思っています。



------------------------------------------------------
Chen et al.(2007) に関する以下の課題について、
第2回(4/17)の授業までに自分なりの解答を用意してくること。


なお、「(★レポート)」がついた課題については、A4サイズ縦で横書き1ページ以内に解答をまとめて、PDFファイル(推奨)またはWordファイルの形式で、受付期間中にイントラネットを通じて必ず提出すること。




【問題1】 (★レポート) §1 Liquidity Measures の2番目のパラグラフ(P.122の下段)に、
"The LOT measure is a comprehensive estimate of liquidity ..."
というセンテンスがある。
この "LOT measure" とは具体的にどのような流動性リスクの尺度であるかを、自分の表現で分かりやすくまとめて説明せよ。
※該当部分の翻訳や単なる数式の羅列の説明を要求しているわけではない。




【問題2】 この論文では流動性リスク尺度として、上記のLOTの他に Bid-Ask Spread, Percentage Zeros が分析のために導入されている。この3つ以外に、(対象資産を問わず)流動性リスク尺度として定義されているものや、流動性リスクの代理変数として用いられているものを他の文献(日本語のものも含めて)調べて挙げてみよ。




【問題3】 数式番号(4) は、LOTモデルにおける対数尤度関数であると説明されている。このモデルにおける尤度の意味を考えたうえで、 数式番号(4) で表された対数尤度関数の導出過程を説明せよ。



0 件のコメント: