Paris の Pavillon Royal で開催されたThe 2nd International Financial Research Forum on "Risk Management & Financial Crisis"に参加・講演のため、3/18~3/22 の日程で出張してきました。
個人的には、1994年に建築の旅ツアーで行って以来の Paris でした。
自分の発表自体は20分という発表時間を意識して、話す内容をノートに大部分メモしておき、あまり余計なアドリブを入れず、原稿を読むような感じで発表しました。
直前の 3/17に日本OR学会の研究発表会で同じ内容のものを日本語で15分という制約で
話したときに、前半というか肝心の内容に入る前に3分の2くらいの時間を使ってしまっていた反省(実際少しオーバー)もあり、慣れない英語発表で20分にまとめるためには、ほぼ原稿を読むような感じでないと自分の場合はダメだろうと判断しました。
ほぼ20分ジャストで最後まで行き着いたので、その意味で目的は達成できました。
その代わり、聴衆の反応を見るという余裕はありませんでした。
私の発表の討論者が、ほぼ完璧に私の研究と主たる関連研究2つについて survey をしてくださり、有益な comments と questions をしてくださったので、大変ありがたかったです。
他のセッションでは、討論者がスライドを用意していなかったり、好き勝手に話をしていたりという光景も見られたので、その意味では恵まれていました。
全てのコメントと質問に返答する時間(も語学力)もあまりなかったので、自分のモデルに、diffusion term の入っていないことについてのコメント・質問に対してだけ、
「ジツハ TOPIX デハタメシテミマシタガ、タイセイニ、エイキョウナカッタデシタ カブシスウヲツカッタノハ daily デトレルカラデス」という感じでざっくり答えました。
audience からは質問がなかったのですが、chairman からポートフォリオを念頭においた自分のモデルと個別の社債の格付推移との関係のようなことを質問されました。正直、全てを聞き取れたわけではなく、what do you think about it? という問いだったので、質問とズレていた可能性もありますが、
「ホントウノモクテキハ thinning ヲシテコマカイカクヅケスイイヲギロンスルコトデス キョウドウケンキュウシャトソノモンダイヲヤッテマス」
というような感じで答えておき、chairman もとりあえず納得してくれました(?)
講演後に、学生らしい2人からプレゼンファイルとペーパーをくれと言われたので、名刺を渡して「レンラククダサイ」と言っておきました。今現在、連絡はありません。
東大の博士課程の学生さんがそのフォーラムに参加していて、私の研究含めて信用リスクに関心があるということでしたので、彼とは流暢な日本語でいろいろと話しました。
他のセッションで興味をもった発表としては、こちらがありました。
内容は、systemic risk の計測モデルとして、金融機関どうしの関係を weighted graph で表現しようというものでした。
ただ、PLENARY SESSION がだいぶ時間を超過してしまい、また coffee break をはさんでのparallel セッションの進行も時間管理がけっこういい加減だったので、発表者が5分くらい話したところで、主催者?の人が早く終わってくれというようなことを合図した(片方のセッションは早々に終わっていたし、ランチの時間は大きくずらせないという判断があったのでしょう)ので、発表者も「始めたところだ!」と憤慨して、最後まで両者の緊張感が伝わってきました。
ということであまり発表にも集中できず、テンポアップもされたので、よくわかりませんでした。まあでも、この業界で有名な発表者なので、paper をきちんと見たいと思います。
(最後は緊張関係にあった二人とも和解?していたようでした)
あと、私は自分の発表直後で burn out していたので聞いていませんでしたが、この発表者はロジカルな発表をして興味深かったようです。
ポスターセッションでは、こちらが自分の博士論文のモチベーションに非常に似ており興味を覚えました。今回参加しての最大の収穫は、個人的にはこの研究を知ったことかもしれません。
こちらのポスターも楽しみにしていましたが、残念ながら当日掲示はありませんでした。
ただ、未完の共同研究テーマとこれまた非常に似ているので、きちんと目を通したいところです。
フォーラム以外の話は別に書きます・・・
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