2010年2月9日火曜日

2010年度のファイナンシャル・リスク・マネジメント

とりあえず以下のようなスケジュールを考えている。

技術的には「リスク・ヘッジ」の話題を入れようと考えている(これまで避けていたのは、VaRの話から移るのが自然に思えなかったため。ただし、ヘッジ概念については市場リスク管理の枠組みで触れる必要があると思い直した)。

あとは「金融リスク管理のあり方とは」という回を設けたこと。
これについては着想はあるが、内容を固めていない。

ただし、VaR計測とデフォルト判別の演習(レポート)は過去2年間と同様に行う予定。

1. (4/6) Guidance & Introduction : 講義全般のオリエンテーション
2. (4/13) 金融リスクの基本的概念:リスク計量の基本フレームワーク
3. (4/20) 市場リスク:VaR, ES の計測(1)
4. (4/27) 市場リスク:VaR, ES の計測(2)
5. (5/11) 市場リスク:リスク・ヘッジ
6. (5/18) 市場リスク:リスクの統合、リスク資本配賦、多期間のリスク計測
7. (5/25) 信用リスク:デフォルト判別モデルなどの統計モデル(1)
8. (6/1) 信用リスク:デフォルト判別モデルなどの統計モデル(2)
9. (6/8) 信用リスク:構造型アプローチ(Merton モデル、初到達時刻モデル)
10. (6/15) 信用リスク:誘導型アプローチ(強度モデル)
11. (6/29) 信用リスク:誘導型アプローチによるクレジット・デリバティブの評価
12. (7/6) 信用リスク:信用リスクの依存関係モデル(1)
13. (7/13) 信用リスク:信用リスクの依存関係モデル(2)
14. (7/20:補講) 金融リスク管理のあり方とは
15. (7/27) 学期末試験

※6/22(火)は海外出張の予定。海外出張がキャンセルになった場合は、11~14回を各1週間ずつ繰り上げて行う。

【テキスト】

準教科書として以下を挙げておく。

McNeil, A. J., R. Frey, and P. Embrechts(訳者代表 塚原英敦),『定量的リスク管理-基礎概念と数理技法-』,共立出版(2008)
※原著 Quantitative Risk Management, Princeton(2006)

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