2009年12月26日土曜日

仕事納め

とりあえず25日(金)で年内の仕事納めということにして、残りの日は年次休暇を申請。
とは言え、メール仕事や自宅パソコン作業は適宜行う予定。

QMF2009のためのSydney出張から戻ってすぐにJAFEE大会という流れでしたが、まあ何とかいずれも無事に終了。
行きの飛行機では3時間ちょっとは眠れたと思います。着いたその日の午後に発表。
まあ、いつもの調子の危うい英語で自分のプレゼンをして、主旨の分からない質問に I have no idea と答えて終了。質問者は次のスピーカーで、その話を聞いていて質問の意図が分かったのですが、それでも答えは I have no idea が妥当。

QMF2009 は最終日の朝、ホテル全館が停電。17階(日本でいうところの18階)の部屋だった自分は昼近くまで部屋で待機。停電に関する館内放送はありましたが、QMFについてのアナウンスは特になかったはず(2階(日本でいう3階)がQMF2009会場)。まあ停電というアクシデントだし、中止だろうと勝手に決めていました。
部屋を出てしまったらカードキーは停電で使えなくなるのではないか、という心配もありました。
(実際にはカードキーやセキュリティボックスはバッテリーだったのか停電でも使えましたが)

待てども状態は改善されないので、昼前には真っ暗(細長い蛍光ライトみたいなものがところどころ置かれていた程度)の非常階段を下りていき、ホテルの外へ脱出。近くで味噌ラーメンを食べました。
その後少し土産を買ったりしてしてホテルに戻って、日本からの別の参加者に会って話しました。
なんと、電気も使えない状態の中で最終日のプログラムはホワイトボード講演によって粛々と進行したとのことでした。数学者タイプの人の講演だったから、確かにプロジェクタなど使えなくても会場に外光が差し込み、ホワイトボードがあれば講演は可能ではありますが・・・

朝7時少し過ぎに停電して、午後3時半くらいに復旧しました。
翌朝チェックインでしたが、停電によるディスカウントなど何もありませんでした。
文句を言ったら割り引いてくれたのでしょうか?

23日と24日のJAFEE大会も自分が座長をしたセッション以外は、会場外でバタバタと裏方仕事をしていたので、講演はほとんど聞けませんでした。
それでも、2日間で延べ170名近い参加者があって、JAFEE大会としては大盛況でした。
ICSのM2学生、博士課程学生、先生の発表がそれぞれありましたし、M1で会員になっている方も何人か参加してくださいました。

大会の前後もバタバタとメール仕事や事務仕事に追われてましたが、ようやく一段落。

年末年始は多少ゆっくりできそうですが、結局年内に終えられなかった仕事もあり、年明けすぐに対応しなければいけません。1月は、修論指導やら「季節労働」やら3件の発表or講演予定(どれも違うネタをかけるつもり。話慣れたネタもありますが、自分としては初めて話すものもあり、準備も多少必要)。

ということで、12月が終わっても走ることになりそうです。
まあ、世の中には私より本当に忙しい人が、ごまんといることは承知してますけど。

良いお年をお迎えください。

2009年12月9日水曜日

2010年度の担当授業について

まだ最終確定しているわけではありませんが、これを書いている時点での2010年度の時間割案における私の修士向けの担当授業と開講時期・曜日時間は以下のように案になっています。

「ファイナンシャル・リスク・マネージメント」は春学期火曜2限に実施
(昨年度、今年度と「金融数理の基礎」をやっていた時間帯です。こちらは動かない可能性が高いです)

「金融数理の基礎」は秋学期火曜1限に実施
(こちらは学期は秋学期のままだと思いますが、曜日時間は動く可能性が残っています)。

「ファイナンシャル・リスク・マネージメント」については、昨年度、今年度とやってみて、それなりに内容としての落としどころが見えてきた気もするが、ある意味で金融リスク管理の話題は生ものの素材であることに留意したいとも思っている。基本的には今年度の内容をベースにしていくつもりではある。

「金融数理の基礎」は秋学期に移すこともあるし、過去2年の反省(?)をふまえて、内容を大きく変えるつもり。基本的には離散時間モデルの枠組みで、マルチンゲールという概念を通じてオプション価格評価法を理解するというコンセプトなので、これまでと主目的は変えないつもり。
しかし、これまでは比較的高度な概念を具体的な計算を通じて理解してもらうことに重きをおいていたつもりだったが、試験や宿題を採点していて、計算はそれなりにできているが、その意味についてどれほど理解しているのかについて疑問符がつくような解答も少なくなかった。

ということで、オプション理論としての深みはなくなっても、
きちんと数学的思考で最も基本的な結果に到達することの方が、この授業のコンセプトとしては重要であるという考えに傾いている。

ということで、来年度は「集合と位相」「測度論」「積分論」などについて関連する話題にも、むしろ積極的に踏み込んで、抽象的な議論にも慣れてもらうことを意図しようかと思っている。
もちろん、基礎科目であるということは忘れていないので、いたずらに難しいことを教えるつもりはない。この分野を厳密に理解するには、こういう数学が必要なのですよ、というツアーガイドとしての役割が果たせればよいというくらいの考えでいる。

とは言いながら、そういう授業をしたことがないので、資料を収集しているところ。
手始めに、30講シリーズを取り寄せたので、数学が専門でない人向けに、集合や測度をどのように導入すればよいかをじっくり考えていきたい。


Project-Yo, Project-O, Project-N

Project-Yo は、原稿ファイルと画像ファイルを提出し、後は出版社の担当者と校正のやりとりになる模様。A4サイズでも37ページとけっこう長い論文で、1ページまるごと数表だったりもするし、脚注も多い。最終的には縦22cmサイズの単行本に収まることになるので、図表の配置やらで編集者を(そしてそれを校正する我々も)苦労させることになりそうだ。

Project-O は、パートナーが再投稿したようで、その journal のシステムから君のID登録がされたという連絡がきたので、ログインして自分の情報を微修正。

Project-N は、いろいろあったが、来週Sydney で発表できることになった。15日夜発の flight で現地には16日の朝着予定。自分の発表は、15:40からなので、飛行機が成田に引き返すようなトラブルがなければ、時間的には余裕だが、心の余裕は?
(自分の発表が早い内に済んだ方が、いろいろと後日程で心に余裕ができてよいのだが)

2009年12月4日金曜日

Project-Yo, Project-O, Project-N

Project-Yo は再投稿した論文がめでたく採択された。

Project-O は、自分で気になった記号ミスを修正してパートナーに戻す。近く、別の journal に再投稿する予定。

Project-N は、昨日英語版の修正をしていたところ、9月末に分析用に整備したデータが微妙におかしな状態になっていたことを見つけて、パラメータ推定から全てやり直す羽目に。
そのせいで、当初の(というか正しくないデータを用いた)結果よりも微妙な推定結果に・・・とりあえず分析結果を全て刷新し、考察コメントもそれにあわせて修正しないと。

2009年12月2日水曜日

現状の覚え書き

気がつけば12月。自分として研究が進んだという実感はほとんどなく、ひたすらいろいろなものに「コメント」して評論家生活に落ち着いてしまった感がある。
「研究者」としては極めてよろしくない状況。打破したいのだが「教育者」として忙しくもなっていく・・・

自分の研究プロジェクトについての今時点での覚え書き。
  • Project-GP:プロジェクトの進捗自体追えず・・・
  • Project-JH:完全放置状態。
  • Project-K:日本語版のドラフトはだいぶ整理できてきた。今月の英語発表2件と日本語発表はパートナー任せ。日本語発表の機会には、研究としての落としどころを見つけたい。
  • Project-N:日本語版は投稿した。英語版は発表して考えるつもり。
  • Project-O:パートナーが数値計算をやりなおしたらしく、近く revised paper を送ってくれるらしい。
  • project-SG:とりあえず継続の方向でいるはずだが・・・
  • Project-Ya:とりあえず英文ドラフト第1弾はできた。きちんとした数値実験の設定を練ろうというところ。
  • Project-Yo:再投稿して final answer 待ち
  • Project-Yu:方針については合意できたが・・・今度はこっちのリアクションの番だっけ?