2008年10月8日水曜日

チャレンジ!

春学期に「金融数理の基礎」を履修した人にとっては、良い復習問題になると
思いますので、紹介しておきます。

H20年度の公認会計士論文式試験の経営学の問題3です。(問題はこちらのファイルの17ページ目と19ページ目。いつまでリンクが有効かは不明)
1期間2項モデルで通貨オプション評価をしましょうというのが最終的なねらいです。

この話を紹介した理由は、某有名巨大掲示板サイトで、この問題の模範解答が専門学校によって違っているという話が出ていたからです。

見てみると、最後の設問2つ、リスク中立確率の計算とオプション価格の計算の答えが2種類に分かれているようです。
例えば、こちらのファイルの3ページ目(解答例A)とこちらの3ページ目(解答例B)のようになっています。

ということで、これは自分で白黒はっきりさせなければならない・・・と勝手に思って解いてみました。
私の得た答えは、解答例Bのものと同じです。

ただし、最初に問題を解いたプロセスは、設問の流れとは異なり、複製戦略を求めて、その複製費用として先にオプション価格を求めて、それからリスク中立確率を計算するという方法でした。(そうすると、
オプション価格の最後の桁が少しずれたのですが・・・)

Δを計算する例の分数型の公式を少しアレンジすれば直接リスク中立確率が計算できますが、通貨オプションの場合の公式を記憶するのはどうかと思いますし、その公式を導出するためには、複製の議論から入るのが一つのやりかたなので、複製の議論を試してほしいところです。

興味を持った人は考えてみてください。
#私が支持した解答が正しいという先入観は持たずに・・・

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